
Coherence XとWebCatalog Desktopは、同じエンジンを採用しています。どちらもChromeの基盤であるChromium上で、ウェブサイトをアプリとして動かします。違いは、そのChromiumをどこから用意するかです。
Coherence Xは、MacにすでにインストールされているブラウザーのChromiumを利用します。WebCatalog Desktopは独自にChromiumを内蔵しているため、どのコンピューターでも同じように動作し、1つのアプリ内で複数のアカウントを利用できます。以下で紹介する違いの大半は、この1つの設計上の選択に由来します。
比較早見表
| WebCatalog Desktop | Coherence X | |
|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | macOS、Windows、Linux | macOSのみ |
| エンジン | Chromiumを内蔵 | Chrome、Brave、Edgeなど、ユーザーが選んだChromiumベースのブラウザー |
| アプリカタログ | 65,000以上のアプリに加え、任意のウェブサイトに対応 | アプリライブラリに加え、任意のURLに対応 |
| 複数アカウント | 1つのアプリですべてのアカウントに同時ログイン | アプリごとに1つのブラウザープロファイル |
| 拡張機能 | 1Password、Bitwarden、LastPass、Dark Reader | Chrome拡張機能 |
| リンクの処理 | 他のサイトは既定のブラウザーで開く。サイトごとのルールで、リンクをアプリやアカウントに振り分け可能 | リンクの転送ルール |
| アプリの整理 | アプリとアカウントを1つのウィンドウにまとめるスペース | アプリごとに独立したウィンドウとタブ |
| 通知 | 未読バッジと通知。アカウントごとにミュート可能 | 使用するブラウザーを通じて通知 |
WebCatalog Desktopとは?
WebCatalog Desktopは、他のブラウザーをインストールせずにウェブサイトをデスクトップアプリに変換できる、スタンドアロンのアプリです。65,000以上のカタログから選んだアプリも、任意のURLから追加したアプリも、それぞれ独自のウィンドウ、Dockまたはタスクバーのアイコン、データを持ちます。各アプリとWebCatalog Desktop本体は自動更新されます。
Coherence Xとは?
BZGのCoherence Xは、Chrome、Brave、Edge、Vivaldiなど、ユーザーが選んだChromiumベースのブラウザーを使ってウェブサイトをアプリ化するMac用アプリです。各アプリが独立したブラウザープロファイルになっているため、Chrome拡張機能を利用でき、既存のプロファイルからログイン情報やブックマークをインポートすることもできます。
1. エンジン内蔵か、既存のブラウザーを利用するか
すでに使っているブラウザーを活用するのは賢いアイデアであり、Chrome、Brave、Edgeから選べる柔軟性もあります。その代わり、ブラウザーへの依存が生じます。ブラウザーが更新されるとアプリもその影響を受けるため、BZGはブラウザーの更新に起因する問題への対応を余儀なくされてきました。
WebCatalog Desktopは独自のChromiumエンジンを内蔵し、自動更新します。Slackアプリは、どのブラウザーを使っていても影響を受けず、ブラウザーの更新によって動作が変わることもありません。
2. 拡張機能:明確なトレードオフ
これはCoherence Xの最も明確な強みです。各アプリがブラウザープロファイルなので、普段から頼りにしているChrome拡張機能を利用できます。
WebCatalog Desktopが対応している拡張機能は、1Password、Bitwarden、LastPass、Dark Readerに限られます。多くの人にとっては、仕事用アプリで必要な機能をこれらでカバーできます。また、拡張機能で追加する代わりに、いくつかの機能が標準搭載されています。広告・トラッカーブロッカーや、サイトの見た目や動作を調整するためのカスタムCSS・JavaScriptがその例です。このリストにない特定の拡張機能がワークフローに欠かせない場合は、Coherence Xのほうが適しています。
3. 3社のクライアントを1つのアプリで
3社のクライアントのソーシャルメディアを管理しているとします。Coherence Xでは、1つのアプリが1つのブラウザープロファイルに対応するため、同じサービスで3つのアカウントにログインするには、通常、アプリを3つ作成する必要があります。
WebCatalog Desktopでは、1つのアプリに3つのアカウントをすべてまとめられます。各アカウントは独立したセッションで動作し、すべてに同時にログインした状態でサイドバーに表示されます。それぞれに未読バッジがあり、通知の多いアカウントだけをミュートして、他のアカウントの通知は受け取ることができます。特定のネットワークからのアクセスを求めるクライアントがいる場合は、そのアカウントだけに専用のプロキシを設定することも可能です。
4. リンクを適切な場所で開く
どちらのアプリでも、リンクを開く場所を指定できます。Coherence Xにはリンクの転送ルールがあります。WebCatalog Desktopでは、サイトごとのルールを追加しない限り、他のサイトへのリンクは既定のブラウザーで開きます。ルールを設定すれば、Slack内のFigmaリンクを、ブラウザーのタブではなく、適切なアカウントでログイン済みのFigmaアプリで開けます。
5. どのコンピューターでも使えるスペース
Coherence Xでは、サイトごとに独立したアプリが作成され、その中でタブを利用できます。WebCatalog Desktopも同様ですが、さらにスペースを利用できます。クライアントやプロジェクトごとに1つのウィンドウへアプリとアカウントをまとめ、専用のDockまたはタスクバーのアイコンとグローバルショートカットを設定できます。WebCatalog Desktopは設定を同期するため、ログインしたどのコンピューターでも同じスペースを利用できます。
どちらを選ぶべき?
Macだけで作業し、各アプリ内で特定のChrome拡張機能が必要な場合は、Coherence Xが適しています。
次のような使い方を求めるなら、WebCatalog Desktopを選びましょう。
- 使用するブラウザーやその更新に左右されず、動作し続けるアプリ
- 同じサービスの複数アカウントを1つのアプリにまとめ、それぞれにバッジとプロキシを設定
- 適切なアプリとアカウントでリンクを開くためのルール
- クライアントごとのアプリを1つのウィンドウにまとめるスペース
- 使用するすべてのコンピューターで同じ環境を利用
Chrome拡張機能を日常的に活用するMacユーザーにとって、Coherence Xは有力な選択肢です。ブラウザーに依存せずにアプリを使いたいなら、WebCatalog Desktopをお試しください。


