
Epichromeは長年、Macユーザーに愛用されてきました。ウェブサイトをChromiumベースのアプリに変換し、それぞれに専用のDockアイコンを割り当て、ブラウザーとは別にデータを保存できるツールです。しかし、開発者はすでに開発を終了しています。プロジェクトのREADMEには「残念なお知らせですが、Epichromeの開発を終了しました」と記されており、WebCatalogを含む代替ツールが紹介されています。
Epichromeで作成したアプリに古さを感じ始めている方や、新しいMacのセットアップにあたり移行先を探している方に向けて、WebCatalog Desktopとの違いを紹介します。
比較早見表
| WebCatalog Desktop | Epichrome | |
|---|---|---|
| 開発状況 | 活発に開発中 | 開発終了 |
| 対応プラットフォーム | macOS、Windows、Linux | macOSのみ |
| エンジン | Chromiumを内蔵し、最新の状態を維持 | Braveベースのエンジン、または外部のChrome |
| アプリの作成 | 65,000以上のアプリがそろうカタログから選択、または任意のURLを入力 | URLを入力してからアイコンを作成 |
| 複数アカウント | 1つのアプリ内ですべてのアカウントに同時ログイン | 1つのアプリにつき1アカウント |
| アプリの整理 | スペースを使ってアプリとアカウントを1つのウィンドウに集約 | ウェブサイトごとに1つのアプリ |
| アップデート | WebCatalog Desktop本体とアプリを自動更新 | 最終リリースはバージョン2.4.27 |
| 拡張機能 | 1Password、Bitwarden、LastPass、Dark Reader | Chrome ウェブストアの拡張機能 |
WebCatalog Desktopとは?
WebCatalog Desktopは、Epichromeが担ってきた役割を引き継ぐツールです。ウェブサイトをChromiumベースのデスクトップアプリに変換し、アプリごとにデータを個別に保存します。違いは、現在も開発が続いていること、MacだけでなくWindowsでも動作すること、そして本体とアプリの両方が最新の状態に保たれることです。
Epichromeとは?
Epichromeは、Braveベースの内蔵エンジン、または外部のChromeを使って、ウェブサイトからChromiumベースのアプリを作成するMac向けのオープンソースツールです。各アプリは個別にデータを保存し、Chrome ウェブストアの拡張機能に対応しています。また、補助拡張機能によってリンクをデフォルトのブラウザーで開けます。最終リリースはバージョン2.4.27で、作者はすでに開発を終了しています。
1. 今も進化を続ける代替ツール
Epichromeの作者は、macOSやChromeの拡張機能システムの変更に対応し続けることが難しくなったと説明しています。最終バージョンの動作確認環境はmacOS MontereyとChrome 96で、それより新しいmacOSでアイコンを作成するには、自分でPHPをインストールする必要があります。すでに作成したアプリはしばらく動き続けるかもしれませんが、macOSやウェブが変化しても、新たな修正は提供されません。
WebCatalog Desktopは現在も活発に開発されています。本体に加え、インストールしたアプリも自動更新されるため、何もしなくても最新のChromiumの修正が適用され続けます。
2. アプリの移行
移行は数分で完了します。WebCatalog Desktopを開き、Epichromeで使っていた各アプリを65,000以上のアプリがそろうカタログで検索し、インストールしてログインするだけです。ほとんどのアプリには適切な名前とアイコンがあらかじめ設定されているため、PHPを使う手順は不要です。社内ツールやカタログにないサイトの場合は、URLを入力してアイコンを選びます。
Epichromeで慣れ親しんだ使い方も、そのまま引き継げます。他のサイトへのリンクは、Epichromeの補助拡張機能を使っていたときと同じように、デフォルトのブラウザーで開きます。また、サイトごとのルールを設定すれば、特定のアプリで開くこともできます。拡張機能を利用していた場合は、WebCatalog DesktopがChrome ウェブストア全体ではなく、一部の拡張機能に対応している点に注意してください。対応しているのは、パスワード管理用の1Password、Bitwarden、LastPassと、Dark Readerです。
3. どのパソコンでも同じアプリを
EpichromeはMac専用でした。WebCatalog DesktopはmacOS、Windows、Linuxで動作し、設定はパソコン間で同期されます。自宅のMacBookで一度アプリを設定すれば、オフィスのWindows PCでもその構成を使えます。
4. アプリの数を減らし、すっきり整理
Epichromeの各アプリにはデータディレクトリが1つしかないため、2つ目のアカウントを使うには、別のアプリを作成して管理する必要がありました。その結果、Dockに「Gmail 仕事用」と「Gmail 個人用」を並べていた人も多いでしょう。
WebCatalog Desktopでは、1つのサービスのすべてのアカウントを1つのアプリにまとめることができます。各アカウントのセッションは分離されており、すべてに同時ログインできます。さらにDockが混み合ってきたら、スペースを使って、クライアントやプロジェクトごとのアプリとアカウントを1つのウィンドウにまとめられます。スペースには専用のDockアイコンとキーボードショートカットが用意されています。
どちらを選ぶべき?
何年も前にEpichromeで作成したアプリを、どうしてもそのまま動かし続ける必要があり、今後アップデートが提供されないことを受け入れられるのであれば、Epichromeを使い続ける選択にも意味はあります。
Epichromeの代替を探しているなら、WebCatalog Desktopのほうが適しています。次のような方におすすめです。
- macOSが変化しても、アプリにChromiumの修正が適用され続けてほしい
- 手作業でアイコンを作るのではなく、カタログからアプリを再インストールしたい
- 現在Windowsも使っている、または将来使う予定がある
- サービスごとにアプリを1つにまとめ、その中ですべてのアカウントを使いたい
Epichromeは、多くのMacユーザーにChromiumベースのウェブアプリを届けてきました。その使い方を、利用するすべてのパソコンで続けるために、WebCatalog Desktopを試してみてください。


