WebCatalog DesktopとDeskifierの比較

WebCatalog DesktopとDeskifierを比較。機能や料金に加え、開発者がデスクトップアプリの配信を管理することなく、数百万人のユーザーにリーチする方法をご紹介します。

2026年10月19日

Quang Lam · Founder & CEO

WebCatalog DesktopとDeskifierの比較

WebCatalog DesktopとDeskifierは、どちらもウェブサイトをmacOS、Windows、Linux向けのデスクトップアプリに変換します。ただし、それぞれ異なる目的のために設計されています。

Deskifierは、開発者がウェブアプリケーションを、インストーラー、自動更新、ネイティブ機能を備えたスタンドアロンのデスクトップソフトウェアとしてパッケージ化するのを支援します。WebCatalog Desktopは、誰でもウェブサイトをデスクトップアプリとしてインストールして使用し、複数のアカウントを管理して、作業環境を整理できるようにします。

開発者向けに、WebCatalogはもう1つの選択肢も提供しています。ウェブアプリを無料で登録申請すれば、別途デスクトップアプリケーションを開発・配布することなく、数百万人の潜在ユーザーにアプリを届けることができます。

比較一覧

機能WebCatalog DesktopDeskifier
主な目的ウェブアプリのインストールと利用デスクトップアプリの開発と配布
対象ユーザー一般ユーザーと開発者開発者と企業
対応プラットフォームmacOS、Windows、LinuxmacOS、Windows、Linux
アプリの作成方法カタログから選択、または任意のURLを入力ダッシュボードまたはCLIでアプリを設定
複数アカウントセッションを個別に保持するプロフィール機能を内蔵アプリによる
アプリの整理スペース、フォルダー、プロフィール複数のウェブアプリを管理するための設計ではない
開発者によるアプリ掲載無料アプリを探すためのカタログではない
ネイティブインストーラーWebCatalogへの掲載には不要あり
アプリストアでの配布WebCatalog独自のカタログを通じて配布Mac App Store、Microsoft Store、Snap Store向けパッケージ
配布コストアプリ掲載は無料本番配布用の有料プラン

WebCatalog Desktopとは?

WebCatalog Desktopは、ウェブサイトを、専用のウィンドウ、アイコン、独立したブラウジングセッションを持つデスクトップアプリに変換します。

65,000以上のウェブアプリケーションを収録したカタログからアプリをインストールできるほか、URLを使って任意のウェブサイトを追加することもできます。WebCatalogは複数のアカウント、スペース、プロフィールにも対応しており、仕事用と個人用のウェブアプリを簡単に管理できます。

開発者は、自分のウェブアプリをWebCatalogに登録申請することもできます。承認されると、macOS、Windows、Linux上のWebCatalogでアプリを見つけてインストールできるようになります。開発者が別途デスクトップ版を開発する必要はありません。

Deskifierとは?

Deskifierは、既存のウェブアプリケーションをスタンドアロンのデスクトップソフトウェアに変換するためのプラットフォームです。

開発者はアプリのURLを入力し、外観や動作を設定して、macOS、Windows、Linux向けのインストーラーを生成できます。

Deskifierは、システムトレイとの連携、通知、グローバルショートカット、ディープリンク、ファイルシステムへのアクセスなど、デスクトップのネイティブ機能も提供します。コード署名と自動更新にも対応し、開発者によるデスクトップアプリケーションの配布と保守を支援します。

自社ブランドの専用デスクトップアプリケーションを顧客にダウンロードしてもらいたい企業に、特に適しています。

1. ウェブアプリの利用とデスクトップアプリの開発

WebCatalog DesktopとDeskifierの最大の違いは、何を実現したいかにあります。

WebCatalog Desktopは、ウェブアプリケーションを利用する人のために設計されています。Gmail、Notion、Slack、ChatGPTなどのウェブサイトを専用のデスクトップウィンドウで使いたい場合、コードを書かずに直接インストールできます。

また、複数のアカウントにログインしたままにしたり、アプリをスペースに整理したり、何十ものブラウザータブを管理することなくアプリを切り替えたりできます。

Deskifierは、ウェブアプリケーションを作成する人のために設計されています。開発者は、既存のサービスを個人利用のためにインストールするのではなく、Deskifierを使って自分のウェブサイトを顧客向けのデスクトップ製品に変換します。

どちらのアプローチも有用ですが、解決する課題が異なります。

2. 開発者がデスクトップユーザーにもっと簡単にリーチする方法

デスクトップユーザーにリーチするために、必ずしもデスクトップアプリケーションを開発する必要はありません。

Deskifierを使えば、開発者は自分のウェブサイトをインストール可能なアプリケーションに変換できます。ただし、それらのアプリケーションを配布するには、本番配布用の有料プランが必要です。また、デスクトップアプリをどのように宣伝し、ダウンロードにつなげるかも考える必要があります。

WebCatalogは、別のアプローチを提供します。

開発者は、ウェブアプリをWebCatalogに無料で登録申請できます。承認されると、アプリがWebCatalogのカタログに掲載され、ユーザーはmacOS、Windows、Linux上でアプリを見つけてインストールできるようになります。

これには、次のようなメリットがあります。

  • 追加の開発が不要。 既存のウェブアプリケーションがそのまま動作するため、デスクトップ用のコードベースを別途用意する必要はありません。
  • WebCatalogを通じて無料で配布。 掲載料や有料の開発者プランはありません。
  • クロスプラットフォームで利用可能。 1回の掲載で、macOS、Windows、Linuxからアプリを利用できるようになります。
  • インストーラーの保守が不要。 デスクトップ版のビルド、コード署名、デスクトップ版専用の更新プロセスを管理する必要はありません。
  • 既存のユーザー層にリーチ。 数百万人のWebCatalogユーザーやウェブサイト訪問者がアプリを見つけられるようになり、潜在顧客を獲得するための新たなチャネルが生まれます。

開発者は、WebCatalog Developer Consoleを通じて、アプリの所有権の確認、掲載情報の管理、分析データの閲覧も行えます。

このアプローチは、スタンドアロンのデスクトップソフトウェアに投資せずにリーチを拡大したいスタートアップ、個人開発者、SaaS企業にとって、特に魅力的な選択肢となります。

自社ブランドで統一したアプリケーションを、自社ウェブサイトやアプリストアからユーザーに直接ダウンロードしてもらう必要がある場合は、Deskifierのほうが適しています。一方、既存のウェブアプリをデスクトップユーザーに提供することが目的であれば、WebCatalogへの掲載だけで十分かもしれません。

3. 複数アカウントとワークスペースの管理

WebCatalog Desktopには、日常的に多くのウェブアプリを使う人のために設計された機能が備わっています。

たとえば、複数のGmailやSlackアカウントに同時にログインしたままにできます。各プロフィールでCookieとログインセッションが個別に保持されるため、アカウントを切り替える際にログアウトする必要はありません。

また、プロジェクト、クライアント、個人的な用途ごとにスペースを作成し、アプリを整理することもできます。スペースごとに専用のウィンドウを設けることができ、個々のアプリを独立して実行することも可能です。

Deskifierには、互いに関連のないウェブアプリケーションを整理するための、同等のワークスペース機能はありません。Deskifierは個別のデスクトップ製品を作成するものであり、複数アカウントへの対応は各アプリケーションの作り方によって異なります。

既存のウェブアプリをより効率的に管理する方法を探しているなら、WebCatalog Desktopのほうが適しています。

4. ネイティブ機能とカスタマイズ

Deskifierは、アプリケーションをネイティブのデスクトップソフトウェアのように動作させたい開発者向けに、幅広いカスタマイズ機能を提供しています。

カスタムアプリケーションウィンドウ、システムトレイメニュー、ネイティブ通知、キーボードショートカット、ディープリンク、ファイルシステムへのアクセスなどの機能があります。開発者は、これらの多くを視覚的な操作で設定したり、DeskifierのSDKを通じて組み込んだりできます。

WebCatalog Desktopは、カスタマイズに対して異なるアプローチを取っています。

ユーザーはアプリのアイコンの変更、プロフィールの作成、スペースの整理に加え、カスタムCSSやJavaScriptを使って使い勝手を調整できます。WebCatalogは、専用ウィンドウ、通知、アプリのバッジなど、デスクトップならではの便利な機能も提供しています。

両者の違いは、自分のデスクトップ作業環境をカスタマイズするのか、他の人に提供するカスタムのデスクトップ製品を開発するのか、という点にあります。

アプリケーションの開発者が制御する高度なネイティブ連携では、Deskifierに優位性があります。

5. 料金と配布

WebCatalog DesktopとDeskifierは目的が異なるため、料金体系も異なります。

WebCatalog Desktopは無料でダウンロードでき、ワークスペースをより細かく管理したいユーザー向けに、オプションの有料機能を提供しています。

開発者が、掲載条件を満たすウェブアプリケーションをWebCatalogに登録申請するのは完全に無料です。掲載料はかからず、macOS、Windows、Linux向けの個別ビルドに費用を支払う必要もありません。

Deskifierでは、開発者は無料でアプリケーションのビルド、プレビュー、テストを行えます。ただし、本番用インストーラーの生成には、配布形式ごとに有料サブスクリプションが必要です。

自社ブランドのアプリケーション、ネイティブインストーラー、アプリストア向けパッケージ、そして更新プロセスを管理する権限が必要な場合、その投資には意味があります。

既存のウェブアプリをデスクトップユーザーに届けたいだけの開発者にとって、WebCatalogは保守の手間が少ない選択肢です。

6. アプリの発見と新規ユーザーへのリーチ

デスクトップアプリケーションを成功させるには、配布するだけでは十分ではありません。ユーザーに見つけてもらうことも必要です。

Deskifierは、開発者が自社ウェブサイトや対応アプリストアを通じて配布できるアプリケーションの作成を支援します。これにより、ブランディングやダウンロード体験を管理できますが、ユーザーの獲得は引き続き開発者の責任となります。

WebCatalogは、デスクトップアプリのインストールとアプリの発見を組み合わせるという、異なるアプローチを取っています。

WebCatalogのカタログは、ユーザーがウェブアプリケーションを見つけ、デスクトップで使うためにインストールするのに役立ちます。アプリを掲載する開発者は、自社ウェブサイトやマーケティング活動に加えて、アプリを見つけてもらうための新たなチャネルを得られます。

数百万人のユーザーとウェブサイト訪問者を擁するWebCatalogは、パソコンで使うアプリケーションを探している人々にリーチする機会を提供します。

WebCatalogへの掲載でスタンドアロンのデスクトップアプリケーションのあらゆる利点を代替できるわけではありませんが、開発者ははるかに少ない労力でリーチを広げることができます。

どちらを選ぶべき?

次のことをしたい場合は、WebCatalog Desktopを選びましょう。

  • 技術的な設定なしで、ウェブサイトをデスクトップアプリとしてインストールする。
  • 個別のログインセッションで複数のアカウントを管理する。
  • スペースやプロフィールを使ってウェブアプリを整理する。
  • macOS、Windows、Linuxでウェブアプリを利用する。
  • 自分のウェブアプリを無料で登録申請する。
  • デスクトップ用インストーラーを保守せずに、既存のユーザー層にリーチする。

次のことをしたい場合は、Deskifierを選びましょう。

  • 自社ブランドのスタンドアロンのデスクトップアプリケーションを開発する。
  • 顧客向けに署名済みインストーラーを生成する。
  • 対応するデスクトップアプリストアでアプリケーションを公開する。
  • 高度なデスクトップのネイティブ機能を組み込む。
  • デスクトップアプリケーションのリリースと更新プロセスを管理する。

まとめ

WebCatalog DesktopとDeskifierは、ウェブアプリケーションをデスクトップで利用できるようにするための、2つの異なるアプローチを提供しています。

Deskifierは、ブランディング、ネイティブ機能、更新を管理しながら、スタンドアロンのデスクトップ製品を開発・配布したい開発者向けに設計されています。

WebCatalog Desktopは、ウェブアプリケーションをより簡単に見つけ、インストールし、利用できるようにすることに重点を置いています。また、開発者が別途デスクトップアプリケーションを開発・配布せずに、デスクトップユーザーに無料でリーチする方法も提供しています。

お気に入りのウェブアプリを整理したい場合も、自分のウェブアプリケーションを数百万人の潜在ユーザーに届けたい場合も、WebCatalogなら手軽に始められます。

WebCatalog Desktopをダウンロードするか、ウェブアプリを無料で登録申請しましょう。

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