
LinkedInでは、企業のお知らせも個人の見解も、同じメンバーアカウントへのログインから発信できます。それでも、語り口、投稿先、承認の判断はそれぞれ異なります。さらに複数のクライアントのページを扱うようになると、何を書くかだけでなく、どこで作業するかを選ぶことも重要になります。
複数のLinkedInアカウントを管理する方法を探しているなら、まずアカウントの仕組みを理解しましょう。LinkedInのユーザー契約では、メンバーは実名で1つのアカウントを持つことが求められています。企業ページは、その個人プロフィールに付与された権限を通じて管理され、ページ専用のパスワードはありません。
権限を付与された自分のプロフィールを使い、適切なページを選択し、組織ごとの作業を明確に整理すれば、複数のLinkedIn企業ページを管理できます。WebCatalogは、ページ、企画書、関連アプリをデスクトップ上の定位置にまとめるのに役立ちます。
特に役立つのは、企業ニュースの投稿、個人としての見解の発信、複数クライアントのキャンペーン運用という、繰り返し発生する3つの場面に対応できる環境です。
投稿の目的に合った発信者を選ぶ
投稿作成画面を開く前に、誰が発信するのか、読者に次に何をしてほしいのかを決めましょう。企業はサービスを告知できます。個人は仕事上の判断について説明できます。クライアントのページは、そのクライアントの立場を伝えられます。テーマが似ているからといって、それらの投稿を互いに置き換えられるわけではありません。
企業の業務では、自分のLinkedInページの管理者ロールを確認してください。LinkedInでは現在、最高管理者、コンテンツ管理者、アナリストが区別されています。よくある担当業務と必要な権限の対応は、次のとおりです。
| 担当業務 | 使用する発信者・ページへのアクセス権 | 準備するもの |
|---|---|---|
| 企業のお知らせを投稿する | コンテンツ管理者または最高管理者の権限がある企業ページ | 承認済みのメッセージ、素材、リンク先 |
| 専門家としての見解を共有する | 自分の個人プロフィール | 自分の考えの根拠と適切な参考資料 |
| ページの成果を確認する | アナリスト、コンテンツ管理者、または最高管理者の権限 | レポート対象期間、キャンペーンの目標、関連する投稿 |
| ページ管理者を追加・変更する | 最高管理者の権限 | 対象の同僚の本人情報と合意済みの担当範囲 |
投稿を担当するからといって、ページのすべての権限が必要になるわけではありません。既存の最高管理者に、業務に適したアクセス権を設定してもらいましょう。自分のロールがアナリストであれば、成果のレビューを準備し、公開は投稿権限を持つ同僚に任せてください。
シナリオ1:企業のお知らせを公開する
研修会社がワークショップの参加申し込みを開始する場面を考えてみましょう。企業ページの役割は、その内容を明確に伝えることです。誰を対象としたワークショップなのか、参加者は何を学べるのか、いつ開催されるのか、どこで申し込めるのかを示します。
まず、承認済みのワークショップ企画書を確認します。下書きが作成されてから、説明、日程、空き状況が変わっている可能性があるため、投稿を書く前に申し込みページを確認してください。プログラムの閲覧や参加申し込みなど、読者に求める行動を1つ選びます。
そのお知らせを発信すべきページを使用しましょう。LinkedInのデスクトップでのアクセス手順はシンプルです。管理者権限のある個人プロフィールでログインし、ホームページの**[マイページ]から対象のページを選びます。見つからない場合は、[すべて表示]**を確認するか、既存の管理者にアクセス権を問い合わせてください。
ページの最高管理者またはコンテンツ管理者ビューから、**[ページの投稿]を開き、[投稿を開始]**を選択します。これらの操作は、LinkedInのページ投稿ガイドに記載されています。
公開する前に、企業名を確認しながら下書きを読み返しましょう。「私たち」がその組織を指すことは明確でしょうか。リンク先の申し込みページは、正しいワークショップのものでしょうか。提供内容の責任者は、最終的な文面を承認しているでしょうか。
事前に予定されている告知には、対応するコンテンツでLinkedInの標準のページ投稿予約機能を使えます。予約設定で投稿先、日付、時刻を確認してください。予約できない形式もあるため、特定の公開手順を約束する前に、利用できるオプションを確認しましょう。
別の管理者がすでにお知らせを準備している可能性がある場合は、まずページの予約済み投稿を確認してください。LinkedInでは、適切な権限を持つページ管理者が、ほかの管理者の予約済み投稿を管理できます。編集状況を共有する記録があれば、重複した投稿を作る前に、その作業に気づけます。
公開後は、公開した投稿のリンクを企画書に追記します。返信対応も担当業務の一部として扱いましょう。ワークショップに関する質問に誰が答えるのか、承認済みの情報をどこで確認できるのかを決めておきます。適切に機能するリンク先と、明確なフォローアップ担当者がそろって初めて、作業は完了です。
シナリオ2:同じテーマについて個人の見解を発信する
企業がワークショップを告知しました。そのワークショップが扱う課題について、あなた自身にも伝える価値のある考えがあるかもしれません。個人の投稿には、それ自体の存在意義が必要です。
たとえば、マネジメントのワークショップに関する企業の投稿では、プログラムや申し込み案内を中心に伝えます。一方、個人の投稿では、新任マネージャーが直面する難しい判断を取り上げ、自分が有用だと考えるフレームワークとその限界を説明できます。根底にあるテーマは共通でも、提供する価値は異なります。
準備ができたら、LinkedInのホームページから**[投稿を開始]**を開き、発信者と公開範囲を確認してください。LinkedInの投稿ガイドには、ページ管理者はホームページからページの更新情報を共有することもできると記載されています。したがって、ホームページに戻っただけでは、誰が投稿者として表示されるかを確認したことにはなりません。
個人の投稿の構成案は、企業の承認済み原稿と分けて管理しましょう。文書の見出しには、著者と目的の両方を含めると便利です。たとえば、「個人の見解 — 権限委譲のタイミングをどう判断するか」とします。こうしておけば、執筆中に企業側からフィードバックが届いても、適切な下書きに戻りやすくなります。
経営幹部のコンテンツ作成を支援する場合も、同じように分けることが役立ちます。企画書、下書き、参考資料を準備し、幹部本人が確認して自分のアカウントから投稿できるようにしましょう。企業ページの管理者権限があっても、その人のプロフィールにアクセスできるわけではありません。また、LinkedInのアカウント規則では、個人アカウントの共有は認められていません。
投稿を公開したら、自分の言葉で議論に応じましょう。そこで寄せられた質問が、今後の企業記事のヒントになることもあります。その場合は、独自の承認プロセスを持つ新しい編集アイデアとして記録してください。
シナリオ3:複数のクライアントページで似たキャンペーンを実施する
今度は、エンジニアリングのコンサルティング会社とソフトウェア会社が、どちらもウェビナーを準備している場面を考えてみましょう。両方のキャンペーンで、告知、登壇者向け資料、リマインダー、フォローアップが必要です。作業の流れは似ていても、対象者、提供内容、承認済みの訴求は異なります。
こうした場面では、デスクトップ環境を整えることが、クライアントのLinkedInページ管理に役立ちます。組織ごとに作業環境を用意し、該当するページのリンクと関連資料をすぐに使える場所にまとめましょう。
WebCatalogのスペースは、アプリとプロファイルを専用のウィンドウにまとめます。コンサルティング会社のスペースには、LinkedIn、ウェビナーの企画書、デザインツール、クライアントのプロジェクト管理ツールを配置できます。ソフトウェア会社のスペースには、そのキャンペーンに対応するツールをまとめられます。
すでに持っているLinkedInのアクセス権に合わせて、環境を構築しましょう。
- WebCatalogにLinkedInを追加し、権限を付与された自分の個人アカウントでログインします。
- クライアントごとにスペースを作成し、自分のLinkedInログインが含まれる同じWebCatalogプロファイルを再利用します。
- 正しい企業ページに加え、実際に使っている企画書、承認済み素材、カレンダーへのブックマークを追加します。
- 各スペースを開き、目的のページとキャンペーン資料にアクセスできることを確認します。
アプリやウェブサイトの追加方法は、WebCatalogのスタートガイドで説明されています。クライアント業務に必要なアプリとスペースに対応するプランを選んでください。
自分の個人LinkedInアカウントで両方のページを管理している場合は、これらのスペースで同じWebCatalogプロファイルを再利用するのが適切です。WebCatalogのプロファイルはログインセッションを分離するものなので、企業ページごとに新しいプロファイルを作る必要はありません。
一方、異なる正規のログイン情報を使う関連サービスでは、プロファイルを分けることが役立つ場合があります。たとえば、クライアントから提供されたドキュメント用アカウントと、自社の代理店業務用ドキュメントアカウントでは、別々のセッションが必要になるかもしれません。使用する権限のあるアカウントに対応するプロファイルを選びましょう。
スペース名は、あくまで整理用のラベルです。LinkedInを特定のページに固定するものではありません。これらのスペースは、同じLinkedInログインを含むWebCatalogプロファイルを共有しているため、投稿作成画面を開くたびに、または作業を中断して戻るたびに、選択されているページを確認してください。
2つのウェビナーキャンペーンでは、再利用できる計画の枠組みを使いつつ、実際のコンテンツはそれぞれに合わせて作成しましょう。コンサルティング会社は、参加者が習得できる技術的な意思決定を強調するかもしれません。ソフトウェア会社は、製品を使ったワークフローを強調するかもしれません。それぞれに専用の申し込み先、登壇者情報、承認済みの説明文が必要です。
こうした詳細をクライアントの企画書に記録し、予定している各投稿の進捗状況を見えるようにしておきましょう。「下書き中」「承認待ち」「予約済み」「公開済み」といったシンプルな段階があれば、公開できる状態の作業と、単に作成されただけの作業を同僚が区別しやすくなります。
WebCatalogは、こうしたツール一式を定位置にまとめます。投稿、予約、ページ権限の管理は、引き続きLinkedInまたはチームが利用している投稿サービスで行います。
編集記録は一元化し、成果はページごとに分ける
3つのシナリオすべてで、投稿とその目的を結び付ける簡潔な記録を使いましょう。投稿者またはページ、キャンペーン、承認済み資料、公開状況、公開リンク、次回の確認日を含めます。既存の計画文書やプロジェクト管理ツール内で管理できます。
各投稿は、意図した行動に照らして評価してください。ワークショップの告知は、組織が計測できる申し込み状況と併せて評価すべきです。個人による解説は、知見に基づく議論のきっかけになることに価値があるかもしれません。クライアントのキャンペーンは、そのクライアントの企画書に照らして評価しましょう。
数値は、LinkedInのページ分析と投稿分析で提供されているものを使います。ページ投稿ガイドには、インプレッション、リーチしたメンバー数、リアクション、コメント、リポストなどの投稿指標が説明されています。結果を記録するときは、対象ページと集計期間を明確にしてください。
クライアントの各ページの合計値を、単一のオーディエンスとして扱わないようにしましょう。同じ人が複数のページを目にしている可能性があるためです。より有用なレポートでは、組織ごとに何が起きたのか、次のキャンペーンで何を変えるのかを説明します。
同僚に引き継ぐ場合は、編集記録を共有し、最高管理者に必要なページアクセス権を設定してもらいます。関連ツールには、その同僚自身が使用権限を持つログイン情報でアクセスできます。共有された計画があれば、誰かの個人プロフィールを使わなくても、作業内容を理解できるはずです。
次のLinkedIn告知に向けてワークスペースを整える
今後予定している告知を1つ選び、使用する企業ページ、投稿する担当者、承認済みの企画書を明確にしましょう。この3つを決めることで、ワークスペースの目的がはっきりします。
WebCatalogでLinkedInを開き、そのページのリンク、企画書、関連アプリを1つのスペースにまとめましょう。そこで企業の投稿を準備し、個人としてのコメントは別の下書きに分けて、何が公開可能な状態かを記録します。その後は、既存のLinkedInプロフィールに付与されているアクセス権を使って、同じ構成を別のページにも適用できます。


