
Discord は、仕事のコミュニティ、カスタマーサポート用のサーバー、趣味のグループ、友人との会話など、日常のさまざまな場面で利用できます。だからといって、それぞれに別のアカウントが必要とは限りません。
複数の Discord アカウントを効果的に管理するには、まず、1つのユーザーとして複数のコミュニティに参加したいのか、それとも別々のアカウントでログインする必要があるのかを判断しましょう。そのうえで、アカウントを順番に使うのか、両方を同時に表示する必要があるのかに応じて、Discord 内蔵のアカウント切り替え機能と、デスクトップ上の個別セッションのどちらを使うか選びます。
後者の使い方には WebCatalog が便利です。名前を付けたプロファイルごとにアカウントを分けて保持し、仕事用アカウントをカレンダー、ドキュメント、サポートツールと並べて配置できるため、会話を具体的な対応につなげやすくなります。
まずはアカウント、サーバー、プロファイルの違いを理解する
サーバーはコミュニティのためのスペースです。アカウントは、そこに参加する際に使うユーザーとしての識別情報です。サーバー別プロフィールは、特定のコミュニティでそのユーザーがどのように表示されるかを変更するものです。
何を分けるべきかを判断するときは、これらの違いが重要になります。
| やりたいこと | まず使うもの | 適している理由 |
|---|---|---|
| 同じユーザーとして複数のコミュニティに参加する | 複数のサーバーで1つのアカウントを使う | 再ログインせずにコミュニティ間を移動できる |
| 仕事のサーバーで誰だか分かる名前を使う | サーバーニックネーム | そのコミュニティにふさわしい名前で自己紹介できる |
| サーバーごとに見た目を変える | サーバー別プロフィールのカスタマイズ | 同じアカウントのまま、コミュニティに合った見せ方ができる |
| 個人用と仕事用のアカウントを分ける | 2つのアカウント | ログインごとに独立したアカウント環境を持てる |
Discord のサーバーニックネームを使うと、ロールでニックネームの変更が許可されている場合に、そのサーバー内で別の名前を使えます。たとえば、仕事のコミュニティでは「Alex — コミュニティチーム」として知られていても、別の場所では友人から親しみのあるニックネームで呼ばれる、といった使い方ができます。
サーバー別プロフィールでは、サーバーごとのアバター、バナー、自己紹介文など、Nitro のカスタマイズ機能を利用できます。サーバーニックネームは、このサブスクリプションがなくても使用できます。ニックネームもカスタマイズしたサーバープロフィールも、新しいアカウントや別のログインセッションを作成するものではありません。
主な悩みが、ゲーム用のニックネームでは仕事のコミュニティで浮いてしまうということであれば、まずはこれらの標準機能を試してみましょう。Discord の仕事用と個人用をアカウント自体として分ける必要がある場合は、以下のセッションの選択肢に進んでください。
アカウントをどう行き来するかを選ぶ
一度に1つのアカウントを使うなら、標準の切り替え機能を利用する
Discord のアカウント切り替え機能は、デスクトップで最大5つのアカウントへのログインに対応しています。Discord の説明では、アプリの左下にある自分のアバターをクリックし、**「アカウントの切り替え」**を選択します。
これは、仕事のコミュニティへの対応をまとめて行い、その後で個人的な会話をする場合に適した、シンプルな方法です。使い慣れた Discord のインターフェースをそのまま使い、目的が変わったときにアクティブなアカウントを切り替えられます。
実用上、覚えておきたい点が1つあります。Discord によると、アカウントを切り替えるとメッセージの下書きは保持されず、一部の設定がリセットされる場合があります。アカウントを変更する前に、返信を書き終えるか、適切な場所に文章を保存してください。書きかけのイベント告知が、切り替え後も残っていることを当てにしてはいけません。
複数のウィンドウを同時に使うなら、セッションを分ける
2つの Discord アカウントを同時に使う必要がある場合は、作業画面の配置を考えてみましょう。仕事用アカウントでイベントのサポートチャンネルを開きながら、個人用アカウントも別のウィンドウで使えるようにしておきたいかもしれません。
WebCatalog のプロファイルを分けると、このような環境を作れます。各プロファイルは独自の Cookie、セッション、閲覧データを保持するため、同じアプリの異なるアカウントを同時に使えます。これは WebCatalog のプロファイルであり、Discord のサーバー別プロフィールとは異なります。
Discord には Windows、macOS、Linux 向けのネイティブアプリもあり、サポートドキュメントではブラウザーでの利用についても説明されています。一方のアカウントをネイティブアプリで、もう一方を別のブラウザーセッションで使うのも、実用的な方法です。WebCatalog が特に役立つのは、名前で区別できるアカウント環境と、仕事で使うウェブアプリをまとめて管理したい場合です。
実際に行う作業に基づいて選びましょう。
| 作業パターン | まず検討したい方法 |
|---|---|
| 同じユーザーとして複数のコミュニティを利用する | 1つのアカウントでサーバーを整理する |
| まとまった作業時間の開始時や終了時にアカウントを変える | 標準のアカウント切り替え機能 |
| 現在の表示を切り替えずに2つのアカウントの内容を参照する | 個別のセッションとウィンドウ |
| コミュニティのメッセージ対応と、スケジュール、ドキュメント、サポート業務を並行して行う | スペースにまとめた WebCatalog プロファイル |
コミュニティでの役割に合わせてワークスペースを作る
ソフトウェアのコミュニティでイベントを運営しながら、プライベートでも Discord を使っているとしましょう。次のイベントが始まる前に、仕事用アカウントの定位置を明確にしておきます。
WebCatalog Desktop で **「Profiles」を開き、「Add profile」**を選択して、「コミュニティ業務」という名前のプロファイルを作成します。そのプロファイルで Discord を開き、仕事用アカウントにログインします。続いて「個人用」という2つ目のプロファイルを作成し、そのプロファイルで Discord を開いて、もう一方のアカウントにログインします。
設定が完了したと判断する前に、各セッションでどのアカウントにログインしているかを確認してください。次に、仕事用アカウントが必要なサーバーとチャンネルにアクセスできることを確認します。同じデスクトップ上で開いたからといって、2つ目のアカウントに1つ目のアカウントのコミュニティでの役割が引き継がれるわけではありません。
続いて、「イベント」というスペースを作成します。「コミュニティ業務」プロファイルの Discord を、イベント用カレンダー、運営手順書、サポートシステムと一緒に追加します。各スペースは独立したウィンドウで開き、その目的に必要なアプリをひとまとめにできます。
プロファイルはセッションを分離し、スペースはアプリを整理します。別のスペースで「コミュニティ業務」プロファイルを再利用すると、そこでも同じ Discord のログイン状態が使われます。別のスペースを作成するだけでは、新たなアカウントセッションは作成されません。
最初は構成を絞り、仕事用スペースを1つと、独立した個人用アプリウィンドウを用意するとよいでしょう。使う予定のアプリ、プロファイル、スペースの数が、現在の WebCatalog プランの上限に収まるかを確認してください。
イベント中にこの構成を活用する
コミュニティマネージャーが製品の Q&A イベントを主催する場面を考えてみましょう。仕事用アカウントでイベントサーバーに参加し、参加者の質問に答え、同僚と連携します。個人用アカウントも私的な会話に使える状態にしておきますが、イベントでの責務を妨げないようにする必要があります。
この構成の価値は、事前の準備と、担当時間中の進め方によって決まります。
イベント前:使うべきアカウントを明確にする
「イベント」スペースを開き、「コミュニティ業務」プロファイルであることを確認します。歓迎メッセージを書き始める前に、アカウント、サーバー、チャンネルを確認してください。見慣れたサーバーアイコンが表示されていても、どのアカウントで投稿するのかの確認を省いてよいわけではありません。
会話の横にイベントのスケジュールと運営手順書を配置します。アクセスに関する問題は誰が担当するのか、製品の質問には誰が答えるのか、未解決の依頼はどこに引き継ぐのかを明記しておきましょう。これらは、どのデスクトップアプリを選ぶかにかかわらず、運営上役立つ取り決めです。
イベントで音声通話や画面共有を使う場合は、実際の作業手順を事前に試してください。WebCatalog が提供するのはウェブ版へのアクセスであり、Discord のネイティブクライアントの全機能を保証するものではありません。その部分については、ネイティブアプリのほうが要件に適しているなら、そちらを使いましょう。
担当業務に合わせて通知を設定する
2つのアカウントにアクセスできるからといって、両方のワークスペースで同じように通知を鳴らす必要はありません。Discord 自体の設定を使って、イベント中に何に注意を向けるべきかを決めましょう。
仕事用サーバーのメニューを開き、**「通知設定」**を選択します。Discord ではサーバー設定とチャンネルごとの通知設定について説明されており、活発な一般向けの会話よりも、小規模なサポートチャンネルを優先して確認するようにできます。
最初の設定としては、一般チャンネルではメンションを確認し、実際に対応を担当しているチャンネルだけですべてのメッセージ通知を有効にすると便利です。**「@everyone と @here を抑制」**とロールメンションの抑制設定は慎重に確認してください。イベントでエスカレーションに使うロールの通知が、きちんと役立つ状態にしておく必要があります。
個人用のコミュニティは、担当時間中の通知を控えめに設定します。Discord によると、サーバーをミュートするだけでは、一斉メンションがすべて抑制されるわけではありません。ミュートですべて対応できると思い込まず、関連する抑制オプションを確認しましょう。
最後に、利用するデスクトップ環境で、想定した通知が実際に届くかを確認してください。アカウントの分離はセッションを整理するためのものであり、受け取る通知を決めるのは、引き続きサービス側とデスクトップ側の通知設定です。
イベント中:返信と次の対応をひとまとめにする
イベント開催中は、仕事用セッションを中心に作業します。参加者から問題が報告されたら、チャンネル内で解決できるのか、サポートシステムでのフォローアップが必要なのかを判断します。
フォローアップが必要な場合は、関連する会話、担当者、次の対応を記録します。メッセージを未読のままにして、後で目につくことを期待するよりも、「アカウントのアクセス状況を確認し、イベント後に返信する」と記録するほうが有用です。
Discord の横にサポートシステムを置いておくと、この切り替えを行いやすくなります。ただし、メッセージが自動転送されたり、両方のアカウントが統合受信トレイにまとめられたりするわけではありません。それぞれの会話は、元のアカウントとサービスに属したままです。
休憩中に個人用アカウントを確認した場合は、参加者に返信する前に「コミュニティ業務」の環境に戻ってください。名前付きのプロファイルと専用のイベントウィンドウは有用な目印になりますが、最後はアカウントを確認することが重要です。
イベント後:作業を締めくくってから切り替える
仕事の会話とフォローアップリストを一緒に見直します。回答済みの質問と、担当者を明確にする必要がある項目を分けましょう。同僚がチャット全体を読み解き直さなくても作業を引き継げるよう、十分な背景情報を追加してください。
別のコミュニティマネージャーに交代する場合は、合意した手順で残りの作業を引き継ぎます。スペースはツールをまとめるものであり、Discord の会話を担当者に割り当てたり、あなたのアカウントが持つサーバー権限を他の人に付与したりするものではありません。
イベントのための一時的な対応が終わったら、通知設定を通常の状態に戻します。そのうえで、意識的に仕事用の環境を離れ、準備ができたら個人用の環境を開きましょう。その切り替えに標準のアカウント切り替え機能を使う場合は、書きかけのメッセージを先に保存してください。
実際に必要なアカウントの分け方から始める
サーバーごとに新しい Discord アカウントを作る必要はありません。ニックネーム、サーバー別のプロフィール表示、通知設定で、コミュニティ間の多くの違いに対応できます。別々のアカウントを交互に使う場合は、標準のアカウント切り替え機能が便利です。
日常的に複数のアカウントを同時に使い、チャットからほかの業務へ頻繁に移る必要があるなら、Discord を WebCatalog に追加してみましょう。分かりやすい名前のプロファイルを作成し、仕事用プロファイルを業務ツールと同じスペースに配置して、次のコミュニティイベントを、ワークフロー全体を整理する最初の機会にしてください。


