
監査サービスは、企業が財務諸表の信頼性を高め、内部統制を強化し、投資家、融資機関、規制当局、その他のステークホルダーとの信頼関係を築くのに役立ちます。財務諸表監査は、財務諸表が適正に表示され、重要な虚偽表示がないことについて合理的な保証を提供しますが、絶対的な保証を提供するものではありません。
適切な監査サービス提供会社は、企業規模、業種、報告要件、業務の複雑さによって異なります。大企業向けの監査に適した会社もあれば、中小企業、地域企業、あるいは正式な監査を受ける前に会計支援を必要とする組織に適した会社もあります。
以下では、検討候補となる3社、KPMG Spark、PwC、Perkins & Coをご紹介します。
KPMG Spark
おすすめの対象: 大手の監査・保証業務チームに依頼する前に、記帳代行、会計支援、財務情報の整理、事前準備を必要とする中小企業、スタートアップ、成長企業
KPMG Sparkは、従来型の包括的な監査事務所ではなく、中小企業向けの会計・記帳代行に重点を置いた選択肢として紹介しています。正式な監査を受ける準備がまだ整っていない企業にとって、会計データの整理、記帳の一貫性の確保、財務記録の整備は、外部監査や保証業務に進む前の有益な第一歩となります。
主なサービス:
- 記帳支援
- 中小企業向け会計サービス
- 財務記録の整理
- 月次会計支援
- 事業報告支援
- 税務申告に向けた財務情報の整備
- 財務関連書類の整備支援
メリット:
- 帳簿の整理を必要とする中小企業に役立つ
- 正式な監査の準備に入る前の段階で有用
- 財務記録の漏れや不備の削減につながる
- 大企業向けの監査事務所よりもスタートアップに適している
- より整った会計業務フローの維持を支援する
デメリット:
- 財務諸表監査を全面的に提供する会社としての位置付けではない
- 法定監査を必要とする企業には適さない場合がある
- 大企業や規制対象企業は、監査資格を有する監査事務所を必要とする場合がある
- 複雑な保証業務よりも会計支援に適している
- 監査の提供可否と業務範囲は直接確認する必要がある
PwC
おすすめの対象: 財務諸表監査、リスク保証、内部監査、IFRS対応支援、企業報告、サステナビリティ保証、複雑な監査関連アドバイザリーを必要とする大企業、上場企業、多国籍企業、規制対象業種の企業、その他の組織。
PwCは、世界最大級のプロフェッショナルサービスネットワークの一つであり、幅広い監査・保証サービスを提供しています。監査・保証部門のサービスには、財務諸表監査、内部監査、リスク保証、企業報告、IFRS、資本市場、サステナビリティ保証が含まれます。
PwCは、監査の専門知識と、データに基づく洞察およびテクノロジーを組み合わせ、財務・非財務報告の透明性を通じて企業が信頼を築けるよう支援することに注力しています。
主なサービス:
- 財務諸表監査
- 監査・保証サービス
- 内部監査
- リスク保証
- 企業報告
- IFRS対応支援
- 資本市場関連の保証業務
- サステナビリティ保証
- 会計アドバイザリー
- IPO関連の監査支援
メリット:
- 世界的に高い評価を得ている
- 大企業の複雑な監査に適している
- 幅広い監査・保証サービスを提供している
- 多国籍企業や規制対象企業に適している
- テクノロジーとデータを活用した高い監査能力を備えている
- 財務・非財務の両面で保証ニーズに対応できる
デメリット:
- 中小企業には費用が高すぎる場合がある
- 業務の依頼・契約手続きが複雑になる場合がある
- 大規模な組織やリスクの高い組織に特に適している
- 小規模な顧客には地域の公認会計士事務所のほうが適している場合がある
- 業務範囲や料金については、通常、個別の相談が必要
Perkins & Co
おすすめの対象: 監査、レビュー、財務諸表の調製、従業員給付制度の監査、SOC報告書、リスク管理、税務、アドバイザリー支援を必要とする中小・中堅企業、地域企業、非営利団体、同族企業、上場企業、その他の組織。
Perkins & Coは、ポートランドを拠点とする公認会計士・会計事務所で、保証サービス、税務、会計、アドバイザリー、業種別の支援を提供しています。保証サービスには、監査、レビュー、財務諸表の調製、従業員給付制度の監査、リスク管理、SOC報告書が含まれます。
同事務所は、各企業に合わせた監査プロセスを採用していると説明しており、コミュニケーション、分析、リスクに基づく監査計画、内部統制、財務データの検討、テクノロジーを活用した文書共有を重視しています。
主なサービス:
- 監査
- レビュー
- 財務諸表の調製
- 保証サービス
- 従業員給付制度の監査
- SOC報告書
- リスク管理
- 内部統制の評価
- 顧客向け会計業務支援
- 税務・アドバイザリーサービス
メリット:
- 地域企業や中堅企業に特に適している
- 監査、税務、会計、アドバイザリーをまとめて提供している
- 大手のグローバルファームよりも個別対応が充実している
- 非営利団体、不動産、製造、テクノロジー、専門サービス分野に役立つ
- リスクに基づく監査計画に対応している
- 公認会計士によるきめ細かな支援を必要とする企業に適した選択肢
デメリット:
- 四大監査法人と比べてグローバルな対応範囲が限られている
- 大規模な多国籍企業の監査には最適でない場合がある
- 米国を拠点とする顧客や地域の顧客に特に適している
- 非常に複雑な上場企業監査には、より大規模な事務所のリソースが必要となる場合がある
- 対応可否や業務範囲は、業種や所在地によって異なる場合がある
適切な監査サービス会社の選び方
正式な監査を受ける前に、主に記帳、会計情報の整理、財務記録の整備を必要としている場合は、KPMG Sparkを選びましょう。
大企業向けの監査・保証サービス、グローバルな対応力、規制対応の経験、複雑な財務報告への支援を必要としている場合は、PwCを選びましょう。
中小・中堅企業向けに監査、レビュー、財務諸表の調製、税務、会計、アドバイザリーサービスを提供する地域の公認会計士事務所を求める場合は、Perkins & Coを選びましょう。
まとめ
最適な監査サービス会社は、企業規模、報告要件、財務の複雑さによって異なります。KPMG Sparkは、監査に対応できる体制を整える前に、会計・記帳業務の整理を必要とする中小企業に特に役立ちます。PwCは、幅広い監査・保証機能を必要とする大企業や多国籍企業に最も適しています。Perkins & Coは、監査、レビュー、財務諸表の調製、税務、アドバイザリーサービスを提供し、より個別に対応してくれる公認会計士事務所を求める中小・中堅企業にとって、実用的な選択肢です。
正式な監査済み財務諸表を必要とする企業は、自社に必要な監査意見、保証水準、業界の専門知識、独立性を、その提供会社が確保・提供できることを必ず確認してください。


